渡邊 奈々
ASHOKA代表
世界的な社会起業家ネットワーク「ASHOKA」の日本における活動をリードする渡邊さん。1980年代より、ニューヨークで写真家として暮らしていた彼女は、年に一度の里帰りのたびに、アウトサイダーとして母国日本の様子を傍観していました。
1990年代の末から、渡邊さんは日本の危機的状況がはじまっていると感じるようになりました。引きこもり、自殺、鬱、などの言葉をそこら中で耳にしました。そのとき、彼女は「若者のロールモデルが日本にいない!彼らの親のベビーブーマー世代が精神的に落ち込み精彩を失っている。」と考えました。そして、たまたま同じ頃にNYの友人から「社会起業」についての話を聞き、調べはじめたのです。
渡邊さんは2000年から2005年の間に、約140人のソーシャル・イノベーターにインタビューをして、日本の若者のロールモデルとして日本のメディアに紹介しました。その頃から日本でも少しずつ「社会起業」という生き方に注目が集まるようになりましたが、一過性のファッションのような傾向も見られました。なので、渡邊さんは根本的な仕組みづくりができる社会起業家を見つけるため、ASHOKAの活動を日本でも行いたいと考えたのです。そして2008年末からワシントンのASHOKAと連絡をとりはじめ、2011年、ついにASHOKA JAPANを立ち上げることができました!渡邊さんはいまもASHOKAの目指す「ひとりひとりが、おかしいと思ったことを変える勇気をもてる世界」をつくるべく、様々な活動を行っています。