一口サイズのブラウニーにかけた情熱や25ポンド(約11kg)の冷凍ブラウニーなど、最も人気のあるフレーバーの一つ、チョコレートファッジブラウニー誕生にまつわる物語。
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ずっと前、まだチョコレートファッジブラウニーが生まれる前のこと、ベン&ジェリーズはブラウニーアイスクリームサンドイッチを作って食料品店で販売していました。時々、配達する間に粉々にこわれてしまうブラウニーがあり、私たちはそれでフレーバーの実験をしました。チョコレートアイスクリームにブラウニーのかけらをいれたらどんな味になるだろう? “「これが、おいしかったんです」ベン&ジェリーズの「フレーバーグル」兼「主任アイスクリームセラピスト」のピーター・リンドは当時を思い返します。実験的に生まれたフレーバーは、とうとう伝説的なアイスクリームチョコレートファッジブラウニーになりました。
一方、ベン・コーヘンは、ヤンカースの社会的企業グレイストン ベーカリー の創立者バーニー・グラスマンと出会いました。オープン求人ポリシーを実践するグレイストンは、企業と社会は一蓮托生、「従業員やサプライヤーにとって良いことはビジネスにとっても良いことである」というコンセプトに情熱をもつベン&ジェリーズのビジネス パートナーとして、相性は抜群でした。そして、価値観と同じくらい重要なブラウニーそのものも最高においしかったのです。味見をした後、ベンはトラック2台分のブラウニーの手書きの注文書を出しました。
一口サイズのブラウニーを完成させるまでの甘い物語
チョコレートファッジブラウニーをパイントサイズで販売できるフレーバーにするためには、グレイストンが理想的なサプライヤーだということはわかっていましたが、それに合ったブラウニーを作るのは、アイスクリームショップに行くように気軽にできることではありませんでした。どちらのビジネスもまだ若く成長中で、グレイストンではチョコレートファッジブラウニー用の需要にこたえるために大増産が必要でした。
それよりも問題だったのは、3インチ角で厚さ1インチだったブラウニーの標準サイズを1インチ角で厚さ1/4インチにする方法でした。アイスクリームにブラウニーのかけらを加えるチャンク フィーダーに袋から自然に入っていくようなサイズの冷凍ブラウニーのかけらを作ることが目標でした。これを工夫するために、リンドとベーカーたちは現場で夜遅くまで試行錯誤しました。
2ヶ月をかけて、グレイストンのベーカーが焼きあがったブラウニーを手で刻み、ベンが注文した冷凍トラック2台分を満たすことができました。バーモントでは、リンドが工場で、新しいフレーバーのお披露目のためのイベントを企画していました。が、その日になっても、ブラウニーは凍った塊のままだったのです。“巨大な25ポンド(約11kg)のブラウニーがチャンク フィーダーに落ちていきました。ベン&ジェリーズでは、ステンレスの斧で塊を崩す従業員を5人も雇わなければなりませんでした。”
成功の甘いフレーバーの味わい
もちろん、革新的な新しいことには問題はつきものです。実際、簡単すぎるということは、そのアイデアがたいしたことがないということかもしれません。“「アイスクリームの中でちょうどいいフレーバー、切ったときのちょうどいい塊感と歯ごたえにたどり着くまで、たしか25回分のブラウニーを作ったと思います」と、リンドは当時を振り返ります。”6ヶ月のうちに、新しいフレーバーは、あらゆるところのアイスクリームショップやお店の冷凍庫に登場しました。
エキサイティングなスタート、そして最高のおいしさ、そこにたどりつくまでの問題は、ベン&ジェリーズでもグレイストンでも伝説として語り継がれています。両方の企業がここまでたどりついた道のりだけでも、おもしろい話です。25年後、ベン&ジェリーズは、今でもブラウニーはすべてグレイストンから仕入れています。そのグレイストンは今では社会的企業のリーダーとなっています。アイスクリームがその動かぬ証拠です。チョコレートファッジブラウニーは、今もなお、これまでで一番人気のあるフレーバーの一つです。
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25年前、ベン&ジェリーズはチョコレートファッジブラウニーを作るために、トラック2台分のブラウニーをグレイストン ベーカリーに注文しました。その時から、グレイストンは一流の社会的企業へと成長してきました。
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