フレーバーのお墓: 今はなきフレーバーに心からの敬意を表して
ベン&ジェリーズは今まで、みんなをハッピーにするフレーバーをたくさん生み出してきました。しかし結果として、その中のいくつかは夜空に輝くワッフルコーンの星になってしまいました。つまり発売終了になったアイスクリームを称える、フレーバーのお墓へと葬られたのです。
今はなき愛すべきフレーバーたち
ベン&ジェリーズは、チャンクがぎっしり入った、ユニークで斬新なフレーバーで知られています。 新しいおいしさへのチャレンジに、リスクはつきもの。フレーバーによっては、誰に食べてもらうこともなく、早すぎる終わりを迎えるものもあります。 すべてのものごとにはじまりと終わりがあるように、フレーバーにも終わりがある、それは仕方のないことです。 お気に入りのフレーバーがなくなり、悲しみの涙に暮れる人もいます。私たちのもとには毎年、ファンの方から、発売終了になったフレーバーの「復活」を願う、数千もの声が届きます。 しかしアイスクリームの奇跡は存在するのです。実際にお墓から復活して、再びこの世界に戻ってきたフレーバーもいます!
復活できないフレーバーにも、彼らがベン&ジェリーズの歴史の中で果たした役割にふさわしい、やすらかに眠れる場所を用意しています。
フレーバーのお墓
フレーバーのお墓 [2]にお参りしてみてください。ここでは、もはや誰に食べてもらうこともない、発売終了になったフレーバーたちに敬意を表し、丁重に葬っています。 愛するフレーバーと別れることになってしまったファンのみなさんが「なぜ!?」と嘆く声が聞こえてきます。 別れが悲しくつらい時間だと知っているからこそ、私たちは失ったフレーバーを悼むための場所を作ったのです。
フレーバーのお墓は2つあります。1つはベン&ジェリーズの世界中のWebサイトの中に。もう1つは、バーモント州ウォーターベリーにあるベン&ジェリーズの工場に。 そう、工場を見下ろす丘の上にフレーバーのお墓は実在するのです。フレーバーそれぞれに御影石の墓石があり、気のきいた墓碑銘が刻まれています。
ウォーターベリーのお墓は1997年に建てられ、当初埋葬されたフレーバーはアメリカ国内限定で販売された ダスタードリィ・マッシュ、エコノミック・クランチ、イーサン・アーモンド、タスキーギ・チャンクの4つだけでした。 その後、数々のフレーバーが加わることとなり、今ではウェイヴィー・グレイヴィー、ミズ・ジェレーナのスウィート・ポテト・パイ、ダブリン・マッドスライド、ホーリー・カノーリーなど、(おおむね)みんなに愛された35種類のフレーバーが眠っています。 工場を訪れる人が年間30万人以上であることから、毎年25万もの人がフレーバーを偲んでお墓参りをしていると思われます。 さらに数えきれないほど多くの人が、Webサイトの中にあるフレーバーのお墓 に訪れてくれていることを思うと、なんと切なく、うれしいことでしょう!
ところで、墓石の下には何が埋まっているのか、気になりませんか? そこにあるのは、今はなきフレーバーの温かい思い出と、不人気ゆえの終わり、という冷酷な現実だけです。 ここに眠るフレーバーの最期はさまざま。誰かのお気に入りではあったけれど、みんなに愛される人気者にはなれなかったもの、新しいフレーバーと交代するために身を引いたもの……いずれも悲しい物語です。
フレーバー初のお葬式
先日、アメリカで発売されていたホワット・ア・クラスター(ピーナッツバターのアイスクリームにキャラメル、マシュマロ&ピーナッツバターソースが入ったフレーバー)があの世へ旅立ってしまった時、私たちは前に進むために、フレーバーのお墓で本当のお葬式をしようと決心しました。 心から愛していたフレーバーのことを、トイレの水に流すようにあっさり忘れてしまうことはできません。 遠くからはるばるやって来た参列者と共に、フレーバーの冥福を祈りたかったのです。そしてお葬式は、アイスクリームに心からの敬意を捧げるのにふさわしい場所でした。 では、スプーンを掲げ、黙祷―。